イソフラボンとカルシウムの関係

イソフラボンと聞くと女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをすることから、美容や健康に有効な働きをしてくれることで有名です。エストロゲンは骨と密接な関係があることをご存知でしょうか。今回はエストロゲンに似た働きをするイソフラボンと骨の主原料であるカルシウムの関係についてご紹介します。

エストロゲンと骨粗しょう症

エストロゲンは女性ホルモンの一種で、女性らしい柔らかなシルエットをつくり、月経、妊娠、出産といった女性ならではのイベントを支えてくれる重要な働きがあります。しかし、エストロゲンは年齢を重ねるとともに減少していってしまうホルモンです。エストロゲンは骨にカルシウムを運ぶのを促進する働きがあります。しかし、年齢を重ねるにつれエストロゲンの分泌は減少してホルモンバランスが崩れてしまい、骨からカルシウムが溶け出すのに対し、骨へのカルシウムの供給が間に合わなくなってきます。結果、骨はスカスカになり、骨粗しょう症へと悪化してしまいます。

イソフラボンとカルシウム

イソフラボンはエストロゲンに代わって骨へのカルシウムの供給を促してくれる作用があります。血中のカルシウムが減少すると骨からカルシウムを補おうとします。正常なホルモンバランスならば、失った骨のカルシウムをまたすぐに正常に戻すことができますが、ストレスや加齢にともなってホルモンバランスが崩れてしまうと骨から溶け出したカルシウムが元に戻りにくく、骨折や骨粗しょう症になってしまいます。そこでイソフラボンを摂取することによってホルモンバランスを整え、骨へのカルシウムの共有を正常にして、骨がもろくなるのを防いでくれます。

大豆とカルシウム

イソフラボンを多く含んでいる大豆ですが、実はカルシウムも豊富に含んでいます。大豆を加工して作られている豆腐には100g中に120㎎、焼き豆腐になると150㎎と牛乳100g中の110㎎よりも多く含まれています。食事にうまく組み合わせてイソフラボンとカルシウムをバランスよく摂り入れましょう。