イソフラボンとテストステロン

女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをするイソフラボンは、健康や美容に効果的な作用をもたらしてくれることでよく知られている成分です。テストステロンというのはエストロゲンとは逆に男性ホルモンの９割を占めるホルモンになります。今回はこの相対イソフラボンとテストステロンの関係についてご紹介します。

テストステロン

テストステロンについてよく知らないという方のために、少し詳しく説明します。テストステロンとは男性ホルモンの一種で、男性では睾丸から、女性では微量ですが卵巣や副腎から分泌されています。陰毛や筋肉、骨格の発達に関与しています。また、決断力や判断力、社会の中での自己主張にも関係があることから社会的ホルモンとも呼ばれています。女性ホルモンが年齢を重ねるにつれ減少するのに対し、テストステロンの年齢による減少はみられないといわれています。ある研究によるとテストステロンの分泌の多い人は人差し指よりも薬指が長いという面白い結果が出ているそうです。

イソフラボンとテストステロン

女性ホルモン様の働きをするイソフラボンと男性ホルモンであるテストステロン。相対する２つのホルモンの関係とはどのようなものなのでしょうか。

ジヒドロテストステロンの減少

ジヒドロテストステロンとは悪玉ホルモンとよばれ、脱毛や前立腺肥大といった疾患の原因になるホルモンです。イソフラボンにはジヒドロテストステロンに対して効果的な作用が大きく3つあります。1つめはテストステロンをジヒドロテストステロンに変化させてしまう酵素の阻害する働き。２つめはジヒドロテストステロンが前立腺に作用するのを抑制する働き。３つめはホルモンを受け取るレセプター自体を作らせないようにする働きがあります。このようにイソフラボンにはジヒドロテストステロンを抑制することによって脱毛や前立腺肥大、前立腺がんのリスクを軽減することができます。

イソフラボンの摂取は適正量を

イソフラボンのエストロゲン様作用は、効きすぎてしまうとテストステロン自体を減少させてしまうことがあります。特にサプリメントからの摂取は30ｍｇまでを守って適量を心がけましょう。