イソフラボンで健康維持

食生活や運動習慣、喫煙や飲酒といった私たちの生活習慣から引き起こされる高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病や、女性はホルモンバランスの変化によって引き起こされる心身のなど、健康を維持していくことは意外と大変ですね。実はイソフラボンには健康を維持していくために必要な働きがぎゅっと含まれています。今回はイソフラボンの健康維持への効果についてご紹介します。

抗酸化作用

イソフラボンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールですぐに思いつく効果としては抗酸化作用ではないでしょうか。もちろん、イソフラボンにも強い抗酸化作用があります。抗酸化作用によって活性酸素や過酸化脂質を減少させることによって活性酸素の本来の目的であるウイルスや細菌から身体を守る働きに戻し、悪様コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やすことができるようになります。

エストロゲン様作用

イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをしてくれます。生理周期や閉経後、更年期におこるイライラや不安感、倦怠感、頭痛といった心身の不調はエストロゲンの減少によってホルモンバランスが崩れてしまうからだといわれています。そこで生理周期に合わせてイソフラボンを摂ったり、閉経後や更年期にはイソフラボンを摂り入れることでこれらの不調が改善されます。

骨粗しょう症の予防

また、エストロゲンには骨からの血管へのカルシウムの流出を抑制してくれる働きがあるので、閉経後にエストロゲンの分泌の低下によっておこる骨粗しょう症の予防としてイソフラボンを摂取するのもおすすめです。

特定酵素の阻害作用

大豆のイソフラボンには悪玉コレステロールの生成に関与する酵素を阻害したり、がん細胞が栄養を得るために新生する血管の生成に関与している酵素を阻害する働きがあります。

摂取量に注意

このように健康維持に対して様々に効果を与えてくれるイソフラボンですが、食品からの1日の摂取上限である70~75㎎とサプリメントからの摂取量の上限である30㎎には気を付けて摂取しましょう。